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株式会社N+(エヌプラス)『N+』

  • 2025年8月8日
  • 読了時間: 6分

ニトリ発、約5,400人の声から生まれた大人女性向けアパレルブランド

売場は色ごとにゾーニング。アウター含めて1万円以下の価格帯に設定し、

迷わず商品を選べる工夫をしている。


インテリア販売で国内最大手のニトリグループから、女性向けアパレルブランドとして誕生した「N+」。ターゲットとして狙うのは50代前後の「大人女性」だ。趣味へ仕事へとアクティブに活動する彼女たちは、毎日身に付けるファッションに求めるニーズも高い。なぜニトリがこの世代をメインターゲットにしたブランドを立ち上げたのか?代表取締役の高橋陵氏に、ブランド開発の経緯と「大人女性」に向けた商品展開のポイントについて伺った。


KEY POINT

1.すべての商品を手ごろな価格に設定。まとめて購入しやすく、コーディネートも自在に

2.社内の同世代女性の声や店舗の日報から、大人女性のリアルなニーズを丁寧に拾い上げる

3.ライブ配信でコーディネート例を継続的に発信し、ファンを育てる



女性約5,400人の声から誕生したアパレルブランド


 ニトリグループ発のアパレルブランド「N+」は、2019年に埼玉県富士見市に第1号店をオープンするところから始まった。現在まで首都圏を中心に、関西・九州エリアに40店舗以上を展開(2025年7月時点)中だ。商品の開発・製造・販売を手掛けるのは株式会社Nプラスだ。同社で代表取締役を務める高橋 陵氏によると、「N+」を立ち上げるきっかけとなったのは、ニトリホールディングスの会長・似鳥昭雄氏がアメリカ視察で見た、ある光景だったという。

 「当時アメリカのチェーンストアの調査のために、毎年現地に足を運んでいました。その時目にしたのが、50~60代の女性たちが色と柄をコーディネートして楽しんでいる姿でした」(高橋氏)


 同じ頃日本の同世代の女性は、無地のベーシックな色を着ることがほとんどだった。洗練された色や柄物の服を手に入れるには、百貨店などの高額なものしかなかった時代だ。「そのうちどこかの企業が、大人女性のための明るく低価格の商品を出してくれるだろうと思っていたのですが、なかなか出てこない。そこで自分たちで、大人女性が嬉しくなるような服を作ろうと思ったのがきっかけです」(高橋氏)


服の他に、バッグや靴、アクセサリーも展開


 とはいえ、同社にとってアパレル事業への参入は初めての挑戦だった。そこで真っ先に始めたのが、「N+」のターゲット層となる“大人女性”の声を聞くことだった。

 40代以上の女性たち約5,400人からアンケートを実施し、どこで服を購入しているのか、よく購入するメーカーはどんなものかなど彼女たちの現状を調査。その結果、浮かび上がってきたのが「高いデザイン性」「リーズナブル」「着心地の良さ」を望む女性たちの姿だった。



デザイン性を上げる為の徹底したヒアリング


 特に注目したいのが、「高いデザイン性」を実現するために同社があらゆる方面からヒアリングを重ねている点だ。例えば、ニトリの別の部署に所属する女性社員たちにアンバサダーになってもらい、忌憚ない意見を述べてもらう機会を設けている。「50代前後の方にお願いして、開発途中の服や雑貨を見たり着たりしてもらいながら、助言を仰いでいます」と高橋氏。スカートの丈の長さや首元のデザインなど、「大人女性」たちの貴重な意見が聞ける場になっている。

 

SS~LLまで各サイズごとに丈も選べるボトムスで、年代ごとの体型変化にも対応


 さらにユニークなのは、毎週月曜に行われる同社の全体朝礼の場で、月に一度「ファッションショー」が行われていることだ。10~15人ほどのメンバーが「N+」でコーディネートされた服を着て、全社員にお披露目する。その後の社員アンケートで、感想を聞いていく流れだ。高橋さんいわく、現在の「大人女性」は若い頃に積極的にファッションを楽しんできた世代でもあり、それだけ目の肥えた人が多い。そのため商品を作る側も真剣そのものだ。


 もう1つ、各店舗から上がってくる「日報」が大きな役割を果たしている。店舗勤務の社員やパートスタッフが日々記録し、その数は毎週400~500件にものぼる。報告内容はAIで整理され、そこから商品開発のヒントを丹念に拾い上げている。「例えば、お客様が試着したにもかかわらず購入に結び付かなかった商品や、店頭に並んだ新商品に対するお客様のご意見などを収集し、必ず開発メンバーで共有するようにしています」と高橋さんは語る。


 社内の女性社員、来店した顧客など多くの「大人女性」たちの声に耳を傾けた結果、「N+」の昨年1年間の販売総数は50万着を突破。「50代でも可愛らしすぎずおしゃれ。値段もそれほど高くないので気に入っている」「安くてクオリティもいいし楽に着られる」と喜ぶ声も聞かれ、「N+」のコンセプトがまっすぐターゲット層に刺さっていることが見て取れる。



ニトリとのコラボ展開やSNS活用で訴求力を強化


 デザインの他にも、「N+」ではターゲット層のニーズを満たすため、手に取りやすい価格の実現と、着心地の良さにも注力している。現在トップス、パンツ、スカートなどの衣類から、バッグ、靴などのファッション小物まで幅広い商品を展開しているが、ほとんどの商品が1,000~3,000円台と購入しやすい。上下で揃えても1万円を超えないため、毎シーズンごとに好きなデザインの服を買い揃え、季節に合わせたファッションを楽しむことも可能だ。アイテムによってストレッチ素材や、冷感・発熱素材などの機能を加えることで、快適に過ごせる「着心地」にもこだわり続けている。


季節や体型の悩みなど、テーマ立てしたライブ配信では約30分の配信で1万人程が視聴

 

 こうした「N+」ならではの着心地やコーディネートのアイデアは、Instagramの公式アカウントを通じて毎日配信している。「『N+』ではなによりもコーディネートの楽しさを大切にしていますので、スタッフによるご提案を積極的に行っています」(高橋氏)

 その他、ライブショッピングサイト「ニトリLIVE」でも、「N+」のアイテムを紹介するコーナーを週1回配信。LIVE中に「N+」のアイテムを実際に着用したことのある顧客のコメントが飛び交うこともあり、こうした口コミによってさらなる集客を図ることに成功している。


 2025年秋には、一部店舗でメンズアイテムの扱いも始める予定だ。「男性のお客様に関しては、奥様によりますが代理購買のケースが結構多いのです。そのため人気商品である『ダウンパンツ』の男性版を試験的に販売していく予定です」と高橋さんも新たなターゲットに期待をにじませる。「今の50~60代の女性は、若い頃にファッションを楽しまれていて、センスが良い方が多いと感じています。そのような女性が楽しみながら着られる服を、1着でも多く増やしていきたいですね」(高橋氏)


<お話を伺った方>

株式会社N+

代表取締役社長

高橋 陵氏

公式サイトはこちら




 
 
 

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