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株式会社KONA’S『コナズ珈琲』

  • 2025年7月10日
  • 読了時間: 6分

非日常体験と“記憶に残るおいしさとビジュアル”で

支持を集める ハワイアンカフェ・レストラン

コナズ珈琲 八千代緑が丘店。ハワイアンテイストの外観デザインが印象的。


丸亀製麺などを展開するトリドールグループの新業態として誕生した『コナズ珈琲』は、「いちばん近いハワイ」というコンセプトを掲げ、ハワイの民家をほうふつとさせるような店構えとハワイアンフードが好評だ。2013年に一号店をオープンして以来、郊外型立地を中心に店舗を拡大し、主婦層や若年層の女性を中心に支持を広げてきた。全国50店舗(2025年7月10日時点)を展開し、2025年3期には前年比27.5 億円の増収を記録。グループ内でも丸亀製麺に次ぐ柱として注目を集める存在だ。なぜ女性たちがわざわざ足を運び、時間をかけてまでこのカフェを選ぶのか。その理由と仕掛けを、代表取締役社長の阿部和剛氏に伺った。



KEY POINT

1.郊外型立地で広さを活かした非日常空間を 演出し、長時間滞在を前提とした設計に

2.多くの店舗が個別設計され、 “100店舗100デザイン”で来店意欲を刺激

3.SNSはフィードとリールを戦略的に活用し、 新規と既存顧客を両軸で育成



"アロハ"の精神でリピートを生む接客


 ハワイをモチーフにしたカフェ・レストランとしてスムーズな成長を続ける背景には、「カフェ活」にいそしむ利用者を惹きつける工夫がある。「自然と笑顔になってしまうような『サービス(人)』、日常から離れてゆったりできる圧倒的なハワイの『空間』、そしてメニューを選んでいる時からワクワクするような、見た目から楽しめる『料理』の3点に注力しています」と語る阿部氏。コナズ珈琲では決まった接客マニュアルは存在しない。その代わりに、スタッフ一人ひとりが共有しているのが「アロハの精神」だ。

 アロハとは、思いやり・協調性・心地よさ・謙虚さ・忍耐を意味するハワイ語の頭文字を取ったもので、利用客が心地よく過ごせるよう、スタッフ自身が考え行動する文化が根づいている。入店までの待ち時間が長くても「また来たい」と言われる店舗体験の裏には、接客に込めたホスピタリティがある。


宇都宮店ではテラス席も設置し、外での時間も楽しめる。



郊外型店舗で叶える“非日常空間”


 さらに同店が注視するのが、いかにゆとりのある、ハワイらしい空間を生み出せるかどうかという点だ。コナズ珈琲が郊外を中心に出店を進める理由は、都心部から離れることで90坪以上の広さを持つ敷地を確保するためだと阿部氏は説明する。広さを活かした店内では、テーブルやソファの配置にも気を配る。「どちらも広々としたものを採用し、画一的に並べるのではなく、あえて植栽や装飾された棚を挟みながら席を配置しています」(阿部氏)


店舗ごとに個性があふれる店内。座る席によって、雰囲気が変わってみえる。



 また、BGMの音量もやや大きめに設定され、隣席の会話が気にならない工夫も。利用時間制限を設けず、長く滞在してもらえる店づくりを徹底している。来店者の多くは、店舗に“くつろぎ”と“リフレッシュ”の両方を求めて足を運んでいるという。実際店内で過ごす利用客を見ていると、「コナズ珈琲」は「カフェ活」を楽しむ利用客にとって、ゆったり過ごせる場所として期待されていると阿部氏は感じている。

 また、外観・内装はほとんどすべての店舗で異なっており、「100店舗100デザイン」を掲げて地域ごとに空間演出をカスタマイズ。ハワイの民家をイメージした平屋スタイルを基本としながら、店舗ごとに異なる装飾や世界観を表現している。「旅行先で“あの店にも行ってみたい”と思ってもらえるように」と阿部氏。顧客のリピートや店舗巡りを促すきっかけにもつながっており、デザインそのものがファンづくりのツールとして機能している。


全体的に落ち着いた雰囲気の店舗も。店舗ごとの違いも魅力の一つ。



映える”メニューで来店動機を創出


 もう1点、「カフェ活」を楽しむ人にとって気になるのがフードメニューだろう。フード・スイーツの存在は、来店後の満足度を高めるだけでなく、来店のきっかけづくりとしても重要だ。例えば、人気No.1メニューである「ストロベリー&バナナホイップパンケーキ」は、目を引くビジュアルとボリュームでSNSでもたびたび話題に。


1番人気は「ストロベリー&バナナホイップパンケーキ」。

甘酸っぱいいちごとバナナ、 たっぷりのホイップクリームだが、

塩味のある生地と軽いホイップで食べやすさも重視。


ハワイならではのヘルシースイーツである「アサイーボウル」も、フルーツの彩りが美しく見た目が楽しい。南国情緒溢れるメニューに惹かれるのは、やはり主婦層を始めとした女性客だ。ただ昨今の「アサイーボウル」の流行により、近頃は高校生など若年層の来店も増えているという。 

 こうしたメニュー開発には阿部氏自身も加わっている。定番メニューの他にも、阿部氏がハワイを訪れた際に知った「ハワイアンエスニック料理」など、現地の旬を取り入れ、メニュー化することもある。日本にいても、ハワイ旅行に来たかのような新鮮な食体験もまた、利用客の「カフェ活」を盛り上げる要素となっているようだ。

 

店名にもなっているハワイ名物の「コナコーヒー」も人気メニュー。
同店で は毎日コーヒー豆を自家焙煎している。


SNS戦略:フィード×リールの二軸で運用


 Instagramの公式アカウントは、フォロワー数16万人超(2025年6月時点)を誇る。開設当初から着実に伸びてきた背景には、戦略的な投稿設計がある。従来からの写真投稿(フィード)を継続しながらも、リール投稿に注力し始めたことで新規層へのリーチが拡大。アルゴリズムの特性を踏まえて、動画による店舗の雰囲気紹介やおすすめメニューの調理風景、オリジナルグッズの紹介など、多様な切り口でファン層の拡張に成功している。

 SNSではイベント情報やスタッフ発信による紹介投稿も多く、既存顧客と新規層の両面に届く設計が意識されている。単なる広報ツールにとどまらず、“来店のきっかけ”を創出する集客戦略の一環として活用されている点が特徴だ。

 また、体験型の施策として力を入れているのが、キャンペーンや地元団体との連携企画だ。フラダンスショーはその一例で、各店舗で地元のフラ団体を招き、店内でパフォーマンスを実施する。出演者の関係者が来店するだけでなく、地域との関係構築にも一役買っている。2025年7月現在は、ディズニー映画『リロ&スティッチ』の公開記念キャンペーンを展開中。対象メニューの注文で限定ステッカーがもらえる仕掛けは話題性も高く、ブランド認知と新規来店の両面で成果を上げている。


ハワイの定番フード、アボ カドハンバーグロコモコ。

食事系のメニューも充実しているため、ランチの利用も多い。

 


今後の展望と専門店展開への挑戦


  今後の展開としては、新店舗出店の加速とあわせて、人気商品に特化した専門業態への展開も進めていきたいという。既に板橋店では、ハワイアンドーナツ「マラサダ」の専門ブランド「PALM WAGON」を併設。高い話題性と独自性を武器に、コナズ珈琲とは異なる角度からファン層を広げようとしている。ハワイ気分で「カフェ活」できる貴重な体験を求めて、この先も消費者の注目が集まりそうだ。


<お話を伺った方>

株式会社KONA'S

代表取締役社長

阿部 和剛 氏

公式サイトはこちら




 
 
 

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