コンビニ選択目的:女性は「間食(スイーツ・おやつ)」「新商品」が男性の約2倍
- 2025年9月10日
- 読了時間: 14分
日常的に9割が利用する「コンビニエンスストア」(以下、本文では「コンビニ」と表記)。今や地方都市から郊外にまで広がり、高齢化社会における生活インフラとしても機能する重要なライフラインとなっている。
今回の調査では、女性は「間食(スイーツ・おやつ)」や「新商品・期間限定品」への関心が男性の約2倍に上ることが明らかになった。世代やライフステージ別に利用頻度やスタイル、購買行動の違いを分析するとともに、男女の利用実態の差やクラスターごとの特徴を明らかにすることを目的としている。
■調査概要期間:2025年8月19日(火)~2025年8月24日(日)回収方法: インターネット調査 対象: 15歳以上の男女1301人「コンビニ利用に関するアンケート」 株式会社ハー・ストーリィ https://herstory.co.jp
■目次
コンビニ利用実態(利用頻度・滞在時間・利用スタイル)└ 9割が利用。男性は婚姻状況に左右されず、女性は既婚で利用減少傾向└ 滞在時間は平均8分、シングル層や若年層は長め・子育て期は短め
利用スタイル└ 男性はソロ利用が中心、女性は家族や友人との同伴が多い└ 予定外の買い物はヤング夫婦で男性の3.6倍
お気に入りのコンビニと選択理由└ 男性は大手3社均等支持、女性はセブンに圧倒的支持└ デザート✖️新商品で選ばれるコンビニ
情報源と利用目的└ 若年層はSNS(特に非公式SNS)、中堅層はアプリやCM└ 女性は“間食・おやつ”目的が男性の+20pt
購買行動の男女差(レーダーチャート分析)└ 男性は“決めて速く”、女性は“見て選ぶ”
1.コンビニ利用実態(利用率・頻度)
コンビニは9割が日常的に利用 |
Q1.普段、コンビニエンスストアを利用しますか?

🔸全体傾向
男女共に約9割が「よく利用する/時々利用する」と回答しており、コンビニは非常に日常的に利用されている。
男性は未婚・既婚にかかわらず「よく利用する」が4割強と安定して高く、婚姻状況に左右されない利用スタイル。
女性は未婚時は男性同等に「よく利用する」が、既婚になると「時々利用」型へシフト。 子ども同伴の買い物ハードルなどから、頻繁利用がしにくくなる実態がある。
クラスター別では、独身層(若手・中堅シングル)は利用頻度が高い一方、子育て期(児童・思春期ママ)やシニア層(セカンドライフ)は「時々利用」が中心。
■未婚・既婚別の傾向 |
男性 |
|
女性 |
|
■クラスター別傾向 |
若手シングル(独身/25~39歳) |
よく利用する 47.3% と高め。 |
中堅シングル(独身/25~39歳) |
45.3% と同様に高め。 |
ヤング夫婦(39歳以下既婚2人) |
よく利用する 44.1% だが「ほとんど利用しない/全く利用しない」も2割近くおり、二極化。 |
児童・思春期ママ(小・中学生子ども同居) |
よく利用する 29.5% と低め。「時々利用する」が6割超。 |
セカンドライフ(65歳~) |
よく利用する 14.3% と極めて低い。利用はほぼ「時々利用する」(65.9%)。 |
男性は未既婚を問わず“高頻度型”、女性は既婚で利用が減少し“時々利用型”にシフト |
Q2.コンビニの利用頻度を教えてください。

■男女別傾向 |
男性 |
|
女性 |
|
滞在時間は平均8分、夫婦は長く・子育て期は短く |
Q3.1回の買い物にかける時間はどのくらいですか?
■男女別傾向 |
男性 |
7.99分 |
女性 |
8.32分 |
■クラスター別傾向 |
最も長い滞在 |
|
次に長い層 |
|
平均的な層(全体平均8分前後) |
|
短い滞在時間の層 |
→定性調査で多く聞かれたのは、 児童・思春期の子どもは自分で動き回り、目を離すと自分の欲しい商品を店内から勝手に探してきたりする。そのため、ママたちはできるだけ早くお店を出るため、買い物が短時間で済まされやすい。 |
2.利用スタイル
男性=ソロ利用、女性=誰かと利用 |
Q4.誰と利用することが多いですか?(複数回答)

🔸全体傾向
男女ともに「1人での利用」が圧倒的多数。男性は未婚・既婚問わず「自分だけで利用する」スタイルが中心。
女性は「1人利用」も多いが、男性に比べると未婚・既婚どちらも家族と一緒に利用する割合が高い。
特に既婚女性は家族中心、未婚女性は友人や親との利用が多い。
予定外の買い物、「よくある」ヤング夫婦で男性全体の3.6倍 |
Q5.予定外の買い物をしてしまうことはどのくらいありますか?

🔸男女別傾向
「よくある」が18.3%と10%以上高く、女性は「予定外の買い物が多い」傾向。
男性は「あまりない」が最多の45.9%で「計画的」な買い物が多い。
■クラスター別傾向 |
予定外の買い物が特に多い層 |
|
比較的多い層 |
→子どもの急な欲求や、子どもの「急な不足・忘れ物対応」により突発的なニーズが生じやすい。 |
比較的少ない層 |
|
3.お気に入りのコンビニと選択理由
男性は3社横並び、女性は「セブン」推し |
Q6.最もお気に入りのコンビニを一つ教えてください。

■男女別傾向 |
男性 |
→3社がほぼ均等で支持されており、明確なトップはない。男性は立地の利便性が最大の理由のため、コンビニへのこだわりが多くないと考えられる。 |
女性 |
→女性はセブン-イレブンの支持が強く、4割超。その次がローソンでおよそ3割。一方でファミリーマートは2割強にとどまる。女性も立地が一番の選択理由ではあるものの、それ以外の様々な理由で総合的にコンビニを選んでいる背景がある。セブン-イレブンが好きな理由として、味の美味しさや品揃えの良さ、フェア・限定品の多さや充実のサービスなどが多く聞かれた。 |
コンビニ選び方:男性は理由が単一、女性は複合的 |
Q7.最もお気に入りのコンビニとしてそのコンビニを選んだ理由を教えてください。
🔸テキストマイニング(男性)

🔹主要キーワード(男性)
「近い」「自宅近く」「職場近く」 → 圧倒的に多い。立地の利便性が最大の理由。
「ポイント」「ファミペイ」「dポイント」「楽天ポイント」「Ponta」などポイント系 → 男性は利用頻度も高いため、還元率やお得感を理由に選んでいる人が目立つ。
男性 フリーアンサー(一部抜粋) |
|
🔸テキストマイニング(女性)

🔹主要キーワード(女性)
女性はコンビニ選びにおいて「立地」を必須条件としつつ、「商品」「クーポン・ポイント」「サービス(ネットプリントやATM、発送など)」といった要素を組み合わせて評価する傾向が強い。立地に加えて複数の理由を重ねるパターンは男性に比べ圧倒的に多く、より複合的に自身の希望に沿う店選びをしている点が特徴的である。
スイーツ&コーヒー「スイーツが美味しい」「ウチカフェ」「からあげクン×スイーツ」「フラッペ」「アイス」などが頻出。「限定/新商品」への言及も多く、楽しみ消費の色が濃い。
女性 フリーアンサー(一部抜粋) |
|
女性たちに間食(デザート・ホットスナック)✖️新商品で選ばれるコンビニ |
Q8.コンビニを選ぶ理由として当てはまるものを教えてください。

🔸男女別傾向
■特に男女差の大きかった項目
デザート・スイーツ:女性 52.1%→男性(22.9%)の倍以上ホットスナック:女性 26.9%→男性(16.1%)の約+10%
新商品・期間限定:女性 30.0%→男性(17.6%)のおよそ倍
アプリ・ポイント還元:女性 25.0%→男性 14.1%
値引・クーポン:女性 35.3%→男性 23.9% → 女性は「楽しみ・お得感」で選ぶ傾向が強い。
その他は男女で大きな差はない。男性は女性に比べ、購入したいものが決まっており、値引きなどに左右されない傾向。
4.情報源と利用目的
情報源に世代差。若年層はSNS、シニア層はテレビ |
Q9.新商品・期間限定品を知るきっかけを教えてください。

🔸男女傾向
女性は、いずれも男性より高く、特に「SNS(非公式)」「テレビ番組」が高かった。
→ 男性よりも“多様な情報経路”から新商品情報をキャッチしている。
■年代別傾向 |
若年層(プレ社会人・若手シングル・ヤング夫婦・乳幼児ママなど) |
|
中堅層(中堅シングル・ミドル夫婦) |
|
65歳以上(セカンドライフ) |
|
女性は“間食・おやつ”目的が男性の+20pt |
Q10.コンビニを利用するときの目的について、あてはまるものをすべて教えてください。
<全体の設問のうち、特徴的な部分を抜粋>
本設問では特に男女差が大きく表れた項目2つを抜粋して掲載。(全体結果はレポートに掲載)

🔸男女別傾向
最も特徴的なのは、女性は「間食・おやつ」目的が男性に比べて20%以上多い点である。
女性は独身・既婚を問わず、昼食の利用が男性33.7%に比べ、女性42.1%と多いことも特徴的。
男女ともに独身層では夕食・夜食の購入が多く、独身男女にとってコンビニは夜ご飯の調達先として利用されている。
■クラスター別傾向 |
若年層 |
|
中堅層(40代)以降 |
|
夫婦層 |
|
ママ層(乳・幼児期/児童・思春期) |
|
5.購買行動の男女差(レーダーチャート分析)
男性は“決めて早く出る”、女性は“見て選ぶ” |

以下6項目について1〜4(1…全く当てはまらない、2…あまり当てはまらない、3…やや当てはまる、4…とても当てはまる)で回答したものを平均化し、レーダーチャートにしている。
Q.買う物は事前に決めてから店に入る
Q.店内を見て回るのが好きだ
Q.POPや限定表示に影響されやすい
Q.レジまでの時間を短くしたい
Q.新商品はチェックするようにしている
Q.クーポンがあれば品を変えることがある
🔸男女別傾向
男性は「事前に買う物を決めてから店に入る」傾向が女性より高く、また「レジ待ち時間を短くしたい」という意識もやや強いことから、効率性や計画性を重視した購買スタイルが見られる。
一方で、「POPや限定表示」「新商品のチェック」「クーポンの利用」「店内を見て回るのが好き」といった項目は女性より低く、探索的な行動やお得感による購買刺激には影響されにくい特徴がある。
女性は「クーポン利用」「新商品のチェック」「店内を見て回るのが好き」「POPや限定表示に影響されやすい」といった項目が男性より高く、楽しみや発見、お得感を重視した購買行動が強く表れている。逆に「事前に買う物を決める」「レジ待ちを避けたい」といった効率面は男性に比べてやや弱い。
→総じて、男性は効率・計画重視、女性は楽しみ・お得感重視という購買行動の違いが明確に現れている。
結果サマリー |
本調査では、コンビニ利用において女性たちが「間食(スイーツ・おやつ)」や「新商品・期間限定品」において男性の約2倍高い関心を示すことが確認された。
女性のコンビニ利用は"間食・おやつ"がカギ
└ 女性は「間食・おやつ」目的が男性に比べて+20%。
└ コンビニ選択理由「間食(デザート・スイーツ)」×「新商品」が男性の倍。
コンビニ滞在時間は全体平均8分、同伴状況で変化
└ 夫婦は一緒に選ぶため長め、子育て期ママは子ども対応で最短。
└ 男性はソロ利用が中心、女性は家族や友人との同伴が多い。
予定外の買い物は若年・子育て層で発生しやすい
└ ヤング夫婦は男性の3.6倍予定外の買い物が「よくある」と回答。
└ 乳・幼児期ママや児童・思春期ママは、子どもの急な欲求や忘れ物対応が理由。
若年層ではSNSの影響から購買行動に移りやすい
└ プレ社会人では新商品情報をSNS(非公式)から得る割合が53.3%と突出しており、動画投稿などに触発され購買に直結しやすい
購買行動は“効率の男性、発見の女性”

コメント